Microsoftが、消費者向けのCopilotアプリと業務向けの Microsoft 365 Copilot を1つのアプリに統合する。同社のサポート文書は、統合にあたって消費者向けの複数の機能を終了するとし、Group Chat・Podcasts・Deep Research については2026年8月18日という日付を明記している1。TechCrunchは8月13日、この動きを2つのCopilotアプリの統合と、伸びなかった機能の整理として報じた3。
期限が切られている以上、Copilotで作ったポッドキャストやGroup Chatの内容を残したい場合は、それまでに手元へ退避させる必要がある。サポート文書は、これらの内容が統合後のアプリへ引き継がれないことを明示している1。
何がいつ終わるのか
サポート文書が日付付きで示しているのは3つである。Group Chat については、スレッド・メッセージ・Group Chat内で作成された画像を含む内容が2026年8月18日以降は引き継がれない1。Podcasts はCopilotから廃止され、同日以降は利用できない1。Deep Research は「消費者向けのCopilotアプリにおいて」2026年8月18日から廃止される1。Deep Research の終了が消費者向けの話である点は原文に明示されており、Microsoft 365 Copilot 側の同種の機能まで一律になくなるという意味ではない。TechCrunchは、業務ユーザーには Deep Research の代替として Researcher が提供されると報じているが3、この点は今回確認したサポート文書には記載がない。
日付が付いていない終了もある。別のサポート文書によれば、Copilot Voice のキャラクター Mico は「8月に開始し、波状に展開される」形で削除され、保存していた色や見た目などMico固有の設定は引き継がれない2。ただし Learn Live では引き続きチューターとして残る2。Copilot Labs も廃止され、こちらは「Copilotの更新の一環として行われ、タイミングはアカウントによって異なる」とされている2。Labsの実験で生成した3Dアセットや音声クリップといった内容は引き継がれない2。早期アクセスやプレビューの体験については、Frontier in Copilot のようなプログラムや MAI Playground のような実験環境を通じて提供される見込みだと書かれているが、原文は見込みの表現にとどまる2。
なお、Group Chat の終了時期について、FAQ側の文書は「Copilotの更新の一環として段階的に展開され、タイミングはアカウントによって異なる」とも記している2。8月18日はMicrosoftが期限として示している日付であり、実際に手元のアプリへ反映される時期は前後しうると読むのが妥当だろう。いずれにせよ、保全が必要な内容があるなら期限を待つ理由はない。
統合後のアカウントの扱い
統合そのものについて、サポート文書は「作成したチャットとコンテンツは、更新された単一のCopilotアプリに統合される」としつつ、「チャット・コンテンツ・データはアプリ内でアカウント種別ごとに分離されたままである」と説明している1。更新後のアプリには個人アカウント、職場または学校のアカウント、あるいはその両方でサインインでき1、職場と個人のアカウントは分離が維持される1。アプリ内のアカウント切替は引き続き使える1。
業務で Microsoft 365 Copilot を、私用で消費者向けCopilotを別々に使っていた場合、アプリ自体は1つになるがデータ境界は保たれる、という整理になる。統合がいつ完了するのかについては、サポート文書に明示がない。
追加と終了が同時に進む
大手が投入したAI機能を畳む判断は、この数週間で続いている。GitHubは8月4日にGitHub Sparkの新規受付を停止し、作成済みアプリの書き出し期限を8月31日に設定した。GitHub Copilotでも、8月11日にMAI-Code-1.1-Flashの追加とあわせて、前世代のMAI-Code-1-Flashが9月10日に提供終了になることが告知されている。同じGitHub Copilotでは8月13日にGemini 3.7 Flashの追加も発表されており、新機能の追加と期限付きの終了が同じ速度で進んでいる。
利用する側から見ると、AI機能は「使えるかどうか」だけでなく「いつまで使えるか」を前提に組み込む対象になりつつある。生成物がアプリ内にしか残らない機能ほど、終了時の退避コストが直接跳ね返る。Podcastsのように出力がプラットフォームに紐づく機能を業務フローに入れていた場合、今回の8月18日はその種の依存を点検する機会になる。
TechCrunchは、MicrosoftのEVPであるJacob Andreou の社内メモに、アプリが顧客の生活の中で存在する権利を得る必要があるという趣旨の記述があったと伝えている3。
Sources
- Changes to the Microsoft Copilot app - Microsoft公式サポート文書(2026年8月14日に内容を確認)
- Frequently asked questions about retired Copilot features - Microsoft公式サポート文書(2026年8月14日に内容を確認)
- Microsoft kills off unsuccessful AI features while merging its separate Copilot apps - TechCrunch