Salesforce、Nemotronベースの推論モデル「Koa」を発表 - Agentforce向け、一般提供は米国で冬

SalesforceとNVIDIAが2026年9月15日、Agentforce向けのCRM推論モデルKoaを発表した。Nemotron 3 Superを合成データでポストトレーニングしたモデルで、重みと推論はSalesforceの内側に置く。現在は一部のパイロット顧客向けで、一般提供は2026年冬に米国リージョンで予定されている。

SalesforceとNVIDIAは2026年9月15日、Salesforceが同社初と位置づけるCRM推論モデル「Koa」をAgentforce向けに発表した1。

  • NVIDIA Nemotron 3 Superを、約30年分のCRM導入の知見をもとに作った独自の合成データセットでポストトレーニングした。Salesforceは、学習に顧客データは使っていないとしている
  • 重みはSalesforceが管理し、ポストトレーニングと推論を自社のトラストバウンダリ内で行う。Salesforce自身のCRMベンチマーク(商談の更新、ケースの振り分け、フォローアップの予定などのタスク群)では、主要モデルと同等以上の性能で、CRM操作のエラーは3分の1だったという。比較したモデル名は示されていない
  • 現在はAgentforceで一部のパイロット顧客に提供しており、一般提供は2026年冬に米国リージョンで予定されている。社内ではSlackのエージェントなどですでに使っている

Salesforceは3週間前に、Anthropicとの提携「Claudeforce」でClaudeをAgentforceのAtlas Reasoning Engineの推論モデルとして組み込むと発表したばかりである。TechCrunchによれば、これまでAgentforceで複数手順の推論が必要な処理はAIゲートウェイ経由でClaudeやChatGPTなどに回されており、Koaはそれらと並ぶ代替の選択肢として提供される2。Agentforceを使う企業にとっては、推論をどのモデルで回すかを決める際に、Salesforce自身が重みを持ち自社のインフラで動かすモデルという選択肢が加わることになる。ただし一般提供の地域として示されているのは米国だけで、日本での提供予定は発表に書かれていない。

Sources

  1. Announcing Koa: Salesforce’s First CRM Reasoning Model, Built on NVIDIA Nemotron - Salesforce公式ニュース(2026年9月15日)
  2. Salesforce and Nvidia’s new reasoning model is everything the AI labs should fear - TechCrunch(2026年9月15日)

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