Anthropicは2025年6月、Claude Codeに3つの重要な新機能を追加したと発表した。リモートMCPサーバーへの対応、プランモードの実装、そしてTypeScriptとPython向けSDKの提供により、開発者の生産性向上を図る。
リモートMCPサーバー対応で外部ツールとシームレスに連携
Claude Codeの最も注目すべきアップデートは、リモートMCP(Model Context Protocol)サーバーへの対応だ1。これまでローカルサーバーの管理が必要だった外部ツール連携が、リモートサーバーを通じて簡単に実現できるようになった。
SentryとLinearの統合が可能に
初期対応として、エラー監視サービスのSentryとプロジェクト管理ツールのLinearとの統合が可能になった。Sentryとの連携では、エラーや問題の情報にアクセスし、ターミナルを離れることなくコンテキスト情報を使ったデバッグができる。Linear統合では、プロジェクトや課題をClaude Code内で直接扱えるため、計画、コーディング、課題管理のワークフローをシームレスに行き来できる。
設定も簡単で、ベンダーのURLをClaude Codeに追加するだけ。OAuthによる安全な接続がネイティブでサポートされており、一度認証すれば継続的に利用できる。更新やスケーリング、可用性の管理はベンダー側で行われるため、開発者は本来の作業に集中できる。
プランモードで実装前に計画を確認
2つ目の新機能であるプランモード(Plan Mode)は、Shift+Tabを2回押すことで起動する2。このモードでは、Claudeがファイルシステムへの書き込みを行わず、読み取り専用ツールのみを使用して調査と計画を行う。
プランモードの主な利点は以下の通り:
- 安全性と制御: ファイルを編集するか提案するだけかを推測する必要がなく、実行前に承認できる
- 一貫したフォーマット: 構造化された予測可能な応答を、適切な詳細度で提供
- パフォーマンス: 高速で動作し、生成されるプランがコンパクトなため、Opusモデルの使用効率が大幅に向上
- 構造化された応答: 複数の選択肢を番号付きで提示し、各アプローチの利点(速度差、必要な変更量など)を明確に示す
プランモードを終了する際は、実行するタスクについて追加の確認を求めるため、より慎重な作業が可能になる。
TypeScriptとPython向けSDKを提供
3つ目の新機能として、TypeScriptとPython向けのSDKが公開された3。これにより、開発者は自身のアプリケーションにClaude Codeの機能を組み込むことができる。
TypeScript SDK
NPMパッケージ@anthropic-ai/claude-codeとして提供され、以下のような簡潔なコードで利用できる:
import { query, type SDKMessage } from "@anthropic-ai/claude-code";
const messages: SDKMessage[] = [];
for await (const message of query({
prompt: "Write a haiku about foo.py",
abortController: new AbortController(),
options: { maxTurns: 3 }
})) {
messages.push(message);
}
Python SDK
PyPIパッケージclaude-code-sdkとして提供。Python 3.10以上、Node.js、Claude Code CLIが必要:
import anyio
from claude_code_sdk import query, ClaudeCodeOptions, Message
async def main():
messages: list[Message] = []
async for message in query(
prompt="Write a haiku about foo.py",
options=ClaudeCodeOptions(max_turns=3)
):
messages.append(message)
print(messages)
anyio.run(main)
両SDKとも、非対話モード、マルチターン会話、カスタムシステムプロンプト、MCP設定、柔軟な入出力フォーマット、会話の再開などの機能をサポートしている。
アップデート方法と今後の展望
これらの新機能は、すべてのClaude Codeユーザーが利用可能だ。claude update && claudeコマンドを実行することで、最新版にアップデートできる。
Anthropicは、MCPサーバーのエコシステムが成長を続けており、新しい機能が継続的に追加されていくと述べている。今回のアップデートにより、Claude Codeは単なるコーディングアシスタントから、開発者のワークフロー全体を支援する統合開発環境へと進化を遂げたといえるだろう。
Sources
- Claude Code now supports remote MCP servers - Anthropic公式ブログ(リモートMCPサーバー対応の詳細)
- ClaudeLog - Plan Mode - Claude Codeのプランモード機能詳細
- Claude Code SDK Documentation - Anthropic公式ドキュメント(SDK仕様)